舞台監督兼演出家兼脚本家へのインタビュー 2
(11〜20本書いて)
・11本目から20本目まで、書き上げるのに四ヶ月ですか。思った以上に早い到達でしたね
云うな! そんなモン私が一番気にしとんじゃ。
・失礼しました(笑)。では11〜20本目を上演しての感想は?
…「多種多様」という単語がこれほど似合うのも珍しいですなあ…。
・確かに(笑)。「オールキャラ」ではないですよね
ないですね(断言)。何だろうな、“キャラ”でさえないのもあるもんな…。
・自身の目標、「挑戦」はどうですか?
良いと思います。キャラ的にも、小話の形式的にも、色々やらせて頂きました。皆様にそれを感じて頂ければ良いのですけど。
・こだわったことはありますか?
こだわった訳ではないのですが、赤朱が主役ではない“その他”の話にも『ウォンレイの呪縛』以外は必ず赤朱が、チラリとでも出てきている(名前だけ含)。
赤朱っつか、ほぼ赤本ですが。『ウォンレイ〜』は入れられるの判ってて、逆にわざと外したんですけどね。だから終わり方がすっきりしないんだ。
・困ったことはありましたか?
何つーか、主語が「彼」「彼女」っていう三人称が多いなあと。名前が判らなかったり、目的あってのことだったりするからなのですが。
マイナーキャラばかり書くのも、そーゆー点で問題だなあ…。
…しかし、『或る魔物の話』は、題名でぼかして作中でぼかして、読み進めれば誰だか判る、という形を取っているのに、“パンフ”であっさり「アルム」とバラしてる辺りに、
何か釈然としないものを感じます(笑)。
・一番難しかった形式は?
…『お休みの前に』の会話のみかなあ。普段頭に浮かんだ画を文章化していることが多いんですが、地の文を書かないということは会話のみで情景を読み手に
喚起させなくてはいけないわけで。苦労しました。んで、オマケ話の初稿でのティ+清の会話、私の脳内風景と読み手である相方が読んで頭に描かれた風景が
全く持って違いまして。指摘されて読み直したら、確かに普通は相方が云う方を思い描くな、と書き直しました。もう、いつもどれだけ自分が地の文に頼っていたか、
ひしひしと感じた……。
・一番楽しかったことは?
どれだけ原作やアニメの設定や場面を入れられるか、ですかね。原作でぱっ、ぱっ、と描かれているコマたちを繋いでいくのが楽しい。あまり気に留めないコマを
巧く活用できた時は最高に嬉しいです。
・ちなみに11〜20本の中で一番のお気に入りは?
う〜ん。微妙なトコだが…オマケ話含めて『お休みの前に』かな…。苦労した分な。赤朱の四人を縦横襷掛けの組み合わせで会話が書けたことも良かった。
次点は…『無常に佇む不変』。原作に繋がる終わりが結構好き。「石版の話」というもの珍しさも(笑)。
・では、後書きにも書かなかった裏話をお願いします
あんまないなあ…。覚えてもないし。
・『他の誰でもない「私」の話…』…ネタを思いつき、「高橋真美子の話にしよう!」と思った瞬間、「何故『高橋真美子』という名前を知っているのだろう?」と我ながら首を捻った。
ボツった書き出し二つは、いじめで自殺願望と親の敷いたレールに反抗して「死んだろか」とゆーもの(笑)。
・『或る魔物の話』………裏話じゃないけど……困ったよね。原作で予想外の設定がやってきたから……。書き直すわけにもいかないしなあ。
そうそう、あと上の高橋真美子と合わせて云う時「千年前のブルーグレー本」と云わないとイカンのがメンドイ…(現在でブルーグレー本出てるから)。
・『執事からの書簡』…結局爺の名前は何なんだろう。…今「じい」って打ったら「自慰」がまず出たんだが…。何故だ? いつかオレ使ったかこの単語?
・『ウォンレイの呪縛』…呪いに関して密かに私は、リィエンはクリティカル的にかかり、アリシエはファンブルに近い状態でかかったのだと思ってる(笑)。
そーすりゃアレくらいの差が出るだろう。
・『清麿のいない学校』…三馬鹿(便宜上の呼び方)はそこまで仲良くはないんだな(笑)。ちなみに超特典ボックスの中身のひとつは絶対にフィギュアだと思ってる(笑)。
あー……もっと色んなクラスメート書きたかったなー。
・『お休みの前に』…オマケの『おはようの後は』からキス未遂シリーズが始まるんだな(笑)。ってもう完結したが(笑)。計四本(多分)全部読んだ人は結構凄い。
思うに、創作歴が長いせーなだが、ギャグでは初の夢オチではないかという気が。
・『無常に佇む不変』…明らかに影響を受けた本がありまして。恩田陸の『Q&A』。Act.4がモロに……。
・『そう遠くはない未来に』…書き直すたびに強くなっていく恵(笑)。初稿はもっと弱々しかったのになあ。関係ないけど、私は恵の両親は外国在住だと思ってます。
ちなみに清麿が手を握ったことに妙に焦ってるのは「アイドルの手は軽々しく握って良いものではない」と(私が)思ったから(笑)。
しかしネタ出した当初は、清麿は恵の両肩も掴むはずだったのになあ(それでもそれだけか・笑)。
・『その言葉の意味』…「オマケの分際でクソ長ェ!!」と思った記憶しかない(笑)。一緒に食卓を囲んでいるアニメ123話だと清麿の向かいは恵なんだが、
そーすると清麿が吹き出した味噌汁がかかる恐れがあるので席替え(笑)。ティオにならかかっても良いと云うのかせーな(笑)。
・『女社長の一考』…ファウードから戻った後、絶対社長は恵…じゃないな、ティオに「収録見学に連れといで」とでも云って清麿(とガッシュ)をスタジオかどっかに
連れてこさせ、自ら会って喋ってみて清麿の人間性を見ていると見た(笑)。オマケで書こうかなとも思ったが、「その他」じゃオマケは書いてないしな。
まー…気が向いたら。
うん、このくらいの割合で赤朱とその他が書けるといいね。1〜10本目と比べて、題名少しマトモになってきてない? 気のせい?
・予想外なことはありましたか?
ありすぎです。超マイナーキャラとかキャラ外とかオマケ話が一本に独立したりとか…(笑)。
清麿がね、意外にやるなあ、と(笑)。こちらが意図してないのに、アドリブでペロっと恵に殺し文句を吐くんだよね。『君にこの声が〜』の時もそうだったけど(「恵の声が
聞こえた」は私は考えておりませんでした)、『お休み〜』の時だって「大丈夫」で切るつもりだったのに「待ってるよ」ってさらっと付け加えてたし、『その言葉の
意味』は舞台裏の後書きでも書いたように言い直し台詞丸投げしたら、「必要」付けただけで前言ひっくり返したし。いや〜これはホント驚いた。
認識改めるべきかな(笑・今までどんな認識を)。
・【幕間】を始められましたね
ああ、私のパソコンでは保存名「馬鹿話」になってるアレね。
阿呆なこと思いついてちょこちょこ書いた代物ですが。…弐はホントにオチもなーんにもないなあ…。話として存在していいのかこれ?
参もなあ。なんであんな話になったんだか。
しかし次が書けるかは判らんな。参で終わるかもしれない。
・清恵推奨サイトですが、鈴→清を書かれましたね
書きましたね。もの凄いチャレンジャーっぷりですね(……そうでもないか?)。でも大して描写はないからいっか。思ってた以上に鈴芽ちゃんと書けたし。
…私、天然ボケキャラは基本「嫌い」なので。「嫌い」から加点方式でキャラ評価をする(笑)。鈴芽は際どい所で「嫌いではない」から(「好きではない」かも)
ちゃんと書けたんだな。割と面白かったし、何かありゃまた書いてもいいかな。
・一応お聞きしますが、この先清鈴書く可能性はありますか?
ないと思います。でも書こうと思えば書ける。多分。面白いネタがあればね。
その場合、対恵と違って、清麿ヘタレじゃないだろうなー(笑)。それはそれで面白いと思うので興味は結構あるけど、いかんせん、書いてる途中で
突然パソコン叩き割る可能性があるので(笑)。書いてる時は割と平静だが、いきなり感情が爆発することはある(笑)。実際昔ワープロ叩きそうになったことが
あるしな(笑・直前で軌道を逸らして机を叩いた。危なかった)。
閑話休題、私は鈴芽は大して好きではなく、恵が大好きで、清恵がとても好きだから(説得力ないかもしれないけど)、きっといきなりブチ切れる。
だから書かないだろうなあ。面白そうなんだけどなあ、清麿が。でも絶対瞬間的にキレるだろうしなあ…。(堂々巡り)
・叩き割るのはマズイですね。パソコンのためにもやめておいてください
はい。その後一番後悔するのは自分だしな。
・今後の予定や抱負は?
まあ…この方向性で続けて走ってっていいんじゃないかと。ただここまでは猛ダッシュだったので、散歩程度のペースに落としたいです。
ってか、一年経ったし、そろそろやめようかなあとたまに思う。じゅーぶん書いたよねぇ、書きすぎだろ、と(←ホントにな)。
ま、もう少しは頑張ってもいいか。エロまだ書いてないしな(笑)。
・エロを書くのは決定なんですね
まあ、書くだけタダだし。そんなチャンスも滅多にないからいいんでないかと。載せるか否かはまた別の話だが。
・出来次第ですか?
まあそーだね…。書いたことが全くないからね。どんなモンに仕上がるかなあ。